深谷百合子「不安が消えてうまくいく はじめてリーダーになる女性のための教科書」

深谷百合子「不安が消えてうまくいく はじめてリーダーになる女性のための教科書」

2024/7/11

・本書は、職場コミュニケーションの改善を主なテーマに、講演や研修を行っている著者が、自身が現場で工夫してきたことや失敗から得たことを、明日から実践できる形にしてまとめた1冊。
・著者は、転職で中途採用をした職場で、直属の上司である部長から、直接指示を受けて資料を作成したり、部内の各グループをまたぐような仕事を受け持つ「職人」のようなスタイルで仕事をしていた。
・著者は、人に何かを頼むことが苦手で、部下を持つことになる管理職やリーダーになったら、どう任せたらいいのかわからず、チームメンバーの人生に責任を持つことへの恐れを感じていた。
・そんな中、部長から昇格試験の推薦の話が来て、提出する自分の強みと弱みをセルフチェックの書類を上司に見せたところ、全体的に今よりもうひとつ高い評価にするようにすすめてくれた。
・人は、役割を与えられて初めてできるようになることもある。今できていないところがあっても、それは「伸びしろ」。新しい役割が、新しい自分をつくっていってくれるのだ。最初から100点満点である必要はない。
※著者が昇格試験に提出する書類の中にあった「リーダーの資質」には、7つの項目があげられていたが、詳細は本書をお読みください。
・著者は、「リーダーシップ」という言葉に対し、
◇グイグイみんなを引っ張る
◇決断力がある
◇ビジョンを描いて人々を巻き込む
といったイメージを持っていたが、10〜20代の若手社員を含む40名の近くの部下を持つことになったとき、「自分が引っ張るのではなく、後ろからみんなを押していくやり方でも、目標に導いていける」のではないかと思うようになる。
・リーダーとして大事なのは、「自分がどんなリーダーになりたいから」ではなく、「チームのために、自分は何ができるのか」という視点である。
・「自分はこんなリーダーになりたい」と考えているうちは、意識の矢印が自分に向いている。
・しかし、「チームのために自分は何ができるのか」という視点になれば、自ずと自分のやるべきことが見えてきて、その積み重ねが自分らしいリーダーシップにつながっていく。
・自分の持っている「リーダーシップ」に対するイメージにとらわれる必要はない。自分がどんなスタイルをとっていけばよいのか。それは、あなたのチームメンバーが教えてくれることなのだ。
※著者がリーダーシップのイメージが変化したきっかけのことについて述べられているが、詳細は本書をお読みください。
・本書は、「えっ、私がリーダーでいいんですか!?」という序章から始まり、「いろんなタイプのリーダーがいてもいい」「王道だけどメンバーをよく知ることから始めよう」「チームのために自分ができることを決めて動こう」「『任せられない』『巻き込まれない』はこうやって解決」「『信頼しています』と言われるコミュニケーション術」「リーダーになったのだから、もう一歩踏み出してみよう」という章で構成されており、
◇積極的に教えてもらって各メンバーの「〇〇」を知る
◇「任せられない」を克服する3つのポイント
◇相手に動いてもらう3つのポイント
◇部下との信頼関係の築き方
◇リーダーも〇〇を大切にする
といった女性がはじめてリーダーになる際の大切なこと(コミュニケーションのコツ・人の育て方など)についてポイントを抑えた内容が収録された内容となっている。
管理職を担当されている女性のみなさまはぜひご一読を。
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