・本書は、証券会社にて法人部門に勤務し、資金運用、資金調達、子会社上場、M&A、IRなど法人に関する業務を担当した後、企業投資に転籍し、ベンチャー企業の育成とファンドの創設を行う著者が、少額の株式投資をこれから始める人に向けて、確実に投資資金を保全しながら、株式投資で成功する方法について解説した1冊。
・株式投資で成功する人だけが知っている3つの法則とは、
①株式投資というスタートするまでには入念な準備が不可欠。
②決して手元資金を減らさないための基本行動。すべてはここに集約される。
③決してブレてはならない。投資の目的と具体的な目標の確認。
である。
(こちらは、もとあった株式投資の3つの法則を噛み砕いたもの)
・この3つにたどり着いた背景には、世の中の投資家には大づかみに2分類されるという紛れもない現実があるから。それは極端にいえば、手持ち資金の多寡である。
・具体的には3000万円以上の資金力を誇る投資家と、軍資金300万円〜400万円以下の少額資金を投資に向ける人たちとなる。そして、その割合は圧倒的に後者が多い。
・富裕投資家については、テンバガー(10倍成長が期待できる)株狙い、お金を寝かせるだけのほったらかし投資などにトライすればよいと著者は考えるが、少額投資家は時間のスパンの捉え方に雲泥の差があり、これらの投資法はまったくそぐわず、不向きであるといわざるを得ない。
※投資銘柄を選択する際、もっとと肝心なのが何かについて述べられているが、詳細は本書をお読みください。
・安いときに買って高いときに売る。これは株式投資にかかわらず、およそすべての取引の基本原則といえる。
・もう一つの取引の基本原則は、物の価値は「需要」と「供給」のバランスにより決定しているということだ。
・「高い」ということは、需要が供給よりも「強い」こと。だから、需要が供給よりも多いときに価格は高くなる。一方、需要が乏しく供給が十分にあるときには、価格が安くなりがちだ。
・そして株式が農産物や消費財などと決定的に異なるのは、株式は常に変化していること。株式を発行している会社は必ず事業運営を行っており、その事業は常に拡大再生産を目的としている。しかし、目的通りに事業運営が進むとは限らない。
・つまり、株式は常に変化しており、その価値も常に変化しているということだ。われわれかま持ち合わせる「高い」「安い」という感覚は、モノの価値が一定であるという価値観がルーツとなっている。価値が一定であるため、その対価が「高い」か「安い」がと言う考えに収斂するのだ。
※株は「高い」「安い」という考えではなく、別の視点で考えるべきと著者は語っているが、その詳細については、本書をお読みください。
・本書は、「株式投資の女神との出会い」というプロローグから始まり、「株式投資はじめの一歩」「確実に利益を出すチャート攻略法」「移動平均線で相場の未来を読む」「投資を始める前に準備すること」「実践!『私』の株式投資の結果」「失敗から学んだ投資の鉄則」「覚えておきたい『投資の格言』の真偽について」という章で構成されており、
◇株式投資で成功する法則とは
◇日本が生んだ「〇〇〇〇〇」は世界最古のチャート法
◇お金の動きは〇〇の熱に左右される
◇少額投資の原則は「集中投資」に限る
◇『会社四季報』の読み方と決算時の注意点
といった一般投資家のための少額投資でも確実に投資資金を保全しながら、株式投資で成功する方法を明らかにした内容となっている。
株式投資歴48年の著者が語る、少額投資の極意について知りたい方は、ご一読を。
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