山本康正「世界最高峰の研究者たちが予測する未来」

山本康正「世界最高峰の研究者たちが予測する未来」

2024/3/23

・本書は、ベンチャー投資家でありながら、日本企業へのアドバイスなども行う著者が、最新のテクノロジーの豊富な事例などを通じて、2030年の世界がどのように変わっていくかについて、大胆に予測した1冊。
・最新のテクノロジーによって、
◇エンターテインメント
◇金融(銀行・保険を含む)
◇製造
◇建築・不動産
◇医療・ヘルスケア
◇教育
の6業界に大きな変化が生じると著者は語る。
・変化が起こる業界のひとつのエンターテインメント(以下、エンタメ)業界では、AIならびに生成AIによる大変動が起き、業界の様相が大きく変わりつつある。
・AIの概念そのものは1950年代から存在しており、注目されるようになったのは、1956年のある会議の場で、史上初めて「人工知能」という言葉が使われたことから、世間も一気に注目し、第一次ブームにつながった。
※ただ当時のAIは、現在のAIのように、ビジネス課題に活用する用途ではほぼ使えず、コンピューター自体の機能も不十分であったため、実装にたどり着くケースもほとんどなく、次第にブームは縮小していった。
※AIの概念の研究開発から現在に至るまでの詳細は、本書をお読みください。
・これまでのAIは画像や音声、テキストなどを認識して規則性を検出し、"識別"するものであった。
・一方で、生成AIはその名のとおり、ビッグデータを元に、単に識別やパターン認識するのではなく、与えられたデータから"学習"し、AI自ら新たな画像やテキストを生み出す。
・AIは、
①自然言語
②画像
③音声
の3つの領域に分類される。
・①の進化や変動は、ChatGPTの登場により、広く社会に浸透した。②の画像生成においては、「Stable Diffusion」(スティブル・ディフュージョン)という画像生成モデルが有名であり、これは、プロンプトと呼ばれる入力コマンドに、テキストを打ち込むと、テキストに準じた画像が生成される、というものである。
・たとえば、「宇宙飛行士が草刈りをしている」といったテキストを入力すると、その画像が数秒で生成される。
※どのような画像であるのか、③の詳細について、生成AIの活用事例(小説・イラスト・映画など)については、本書をお読みください。
・本書は、テクノロジーで変わる6業界(エンターテインメント・金融・製造・建築、不動産・医療・教育)の具体的な事例が紹介されており、例として、
◇アマゾンの倉庫で活躍する仕分けロボット「Sparrow」
◇スマホに代わるデバイスになるかもしれない空間コンピューター「Vision Pro」
◇マッハ2.2で飛行する超音速旅客機「Overture」
など、読んだ人の意識が変化するような最新テクノロジーが紹介されている。
また、冒頭の「はじめに」では、2030年の未来がどのようになっているのかについて、本書で紹介されている最新テクノロジーの活用事例をギュッとまとめた内容となっている。
これからの未来がワクワクするきっかけになると同時に、2030年に改めて読み、どこまで本書が予測する未来に近づいたかについて比較することが楽しみである。
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