・本書は、地球上のすべての人が、自分が生きている意味を感じ、ありのままの自分を愛せるようになり、かけがえのない自分の可能性を信じ、何に役立てようか、と真剣に思えるようになる、という社会を実現するために立ち上げたプロジェクト「ハロードリーム」を立ち上げた2人の著者が、子育て中のお母さんにお読みいただくことを想定して、子どもの笑顔を引き出し、心と可能性を開くためのヒントを紹介した1冊。
・子どもが笑顔になるためのポイントとは、
①愛する
②認める
③聴く
④信じる
の4つである。
・乳幼児期はひたすら、子どもとスキンシップを取ること。スキンシップは子どもとあなたの絆を、折に触れて思い出す笑顔の関係を築く最初のもっとも大切なステップ。笑顔の関係を築くのに遅すぎるということはない。これまでさんざん、ガミガミ怒ってしまったとしても、いくらでもやり直しはきくもの。ただほほえみかけて、抱っこして、あなたの愛情をひたすら注ぎ込めばいい。
・乳幼児期の子どもはまだ言葉を知らないが、愛情を受け取ることはできる。とにかくスキンシップをとることで、子どもは母親に無条件に愛されていることを感じ、安心感を覚える。「生まれてくれてありがとう」という気持ちを込めて、たくさん子どもとスキンシップをとること。そして、笑顔で、赤ちゃんの顔を覗き込むこと。その「笑顔の種まき」であり、あなたの笑顔の一つひとつが、子どもの笑顔のモトとなっていくのだ。
※笑顔になるポイント(愛する・認める・聴く・信じる)の詳細は本書をご覧ください。
・子どもの笑顔を引き出すクエスチョンのポイントは、
①ラッキー探し(やったー!うれしい!と思えた出来事)
②学び探し(発見や驚き、興味を持ったこと)
③すてき探し(これって楽しい!きれい、素敵らかっこいい、と思ったこと)
④ありがとう探し(誰かの親切、思いやりら笑顔などに感謝したくなったこと)
⑤ごめんね探し(誰かとの仲直りなど、イヤな気持ちが明るく切り替わったこと)
の5つ。笑顔のコーチングは宝探しであり、子どもに起こった出来事の中に、どんな「笑顔のモト」があったかを引き出すことが大事。笑顔で振り返ることで、そのすばらしい経験はしっかりと心に刻まれる。経験した瞬間にはしっかりつかめなかった、「なぜうれしかったのか」「何を学んだか」という自分の気持ちも、あらためてもう一度しっかりつかむことができる。一日の最後に、これら5つの宝物を探すことを習慣づけることを著者は提案している。そうすることで、子どもは毎日の出来事をていねいに味わうようになり、笑顔になれる出来事に敏感になるのだ。
※クエスチョンの事例については本書をご覧ください。
・本書では、「笑顔になるための4つのポイント」「笑顔のためのウォーミングアップ」「「笑顔クエスチョン」の実践エクササイズ」「子どもの夢・未来につながる笑顔のコーチング」「子どもの笑顔を引き出すためのコーチングスキル」「笑顔のためのQ&A」という章で構成されており、「笑顔になるためのクエスチョン(ヒーローインタビューなど」、「笑顔のコーチング、12の実践スキル(自分の言いやすい言葉で語る・ネガティブな言葉は繰り返さない・子どもの様子・変化を観察するコツなど)といった内容が紹介されている。
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