田村耕太郎「地政学が最強の教養である “圧倒的教養”が身につく、たった1つの学問」

2024/3/22

・本書は、日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となるか→世界で最も多くのノーベル賞受賞者(29名)を輩出したシンクタンクで唯一の日本人研究員を歴任→国立シンガポール大学リークワンユー公共政策大学院兼任教授を務めながら、世界のスタートアップに投資するエンジェル投資家でもある著者が、全学問を制覇することができる"地政学"について、世界各地のケース(事例)を通じて解説した1冊。

・地政学が最強の教養である理由は、
①世界情勢の解像度が上がる
②長期未来予測の頼もしいツールになる
③"教養"が身につく
④視座が変わる・相手の立場に立てる
という4つの理由があるから。

・グローバルビジネスに関わっている人にとって世界情勢の理解を深めることは不可欠である一方、「自分はドメスティック産業に従事しているから世界のニュースは関係ない」とはいかない。
◇日本人が消費する食糧もエネルギーも海外に依存している
◇日本には200万人を超える外国人が暮らし、そして今後の人口減少からら介護や看護人材、IT人材の受け入れニーズは高まり、年間数十万人単位で外国人材を招かないと国が回らない時代となる
◇年間5000万人を超える海外からの旅行者がコンスタントに押し寄せる状況となる
など、国際情勢を常にフォローするニーズは高まり続ける一方だ。
・ただ、垂れ流されるニュースをフォローするだけでは情報に振り回されるばかりだ。その背景にある本質を理解すれば、今後の展開の解像度は上がり、主体的に準備ができる。
・地政学とは、価値判断をいったん横に置いて、科学的観察のアプローチで、地理的な条件に注目して、国の行動を予測する学問である。
・自然科学のように研究室で実験ができるものではなく、予測の難しい様々な人間の想いや周辺国の行動が介入してくる国家の外交的意思決定の動向を探るものなので、完璧な予測はできない。
・しかし、地政学は国際情勢の変化の原動力に迫る学びなので、国際情勢の変化がビジネスや社会や経済に大きなインパクトを与え続けるこれからの時代に不可欠であると著者は考えている。
※地政学が最強な理由①〜④の詳細については、本書をお読みください。

・「地政学の思考法」は、「『地理』と「6つの要素』にその国の条件を入れ込むことで、『その国のトップの考え』が決まる思考の枠組みである。6つの要素とは、
①気候
②周辺国
③民族性
④産業
⑤歴史
⑥統治体系
である。
・地理が決まれば、気候も必然的に決まり、今後、気候変動でこれらの気候も変化する。
・そして、気候が変われば獲れる食物、信仰される宗教に影響があり、土地の利用の仕方も変わる。それらは国のトップの安全保障上の行動に間違いなくインパクトを与えるのだ。
※①〜⑥の要素の詳細については、本書をお読みください。

・本書は、「なぜ地政学が最強の教養なのか」「『地政学の思考法』を授けよう」「『島国』の地政学」「『内陸×大国』の地政学」「その他の地政学」「未来の地政学」「日本がやるべきことは」という章で構成されており、
◇「地理」が大事なワケ
◇アメリカ・日本・中国・ロシアなど、世界各地の地政学について
◇新たな地政学のホットスポットとは
◇風水と地政学
◇国家の運命と個人の運命は同じではない
など、世界情勢が理解できるだけでなく、様々な観点で最強であると謳われている「地政学」について、世界の事例などを通じて解説された内容となっている。

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