・本書は、都内IT企業会社員にして下町の個人投資家である著者が、自身が実践したインデックス投資について20年の経験からやさしく解説した1冊。

・インデックス投資とは、「世界中に分散したインデックスファンドを積み立て投資して

長期保有すること」である。

・著者がインデックス投資をおすすめする理由として、

①手間がかからないから

②実は世界標準のスタンダードな投資法だから

③お金の基礎知識として日常生活に役に立つから

の3つが挙げられている。

・世の中の投資の基本は、投資対象銘柄を選択し、タイミングをみて売買することで利益を得ようとするもの。

・しかし、インデックス投資は、銘柄選択もしなければ、投資タイミングもはからない。基本的には、世界中の株や債券に分散したインデックスファンドを、毎月定期的に同じ金額を積み立てて、あとは寝かせておくだけである。

・また、インデックス投資は、お金の基礎知識のひとつとして、日常生活にとても役に立つ。

・近年増えている金融詐欺についても、インデックス投資のひょうじゅんてきなリターン水準を知っていれば、詐欺師がうたっている「確実に10%」とか「10年10倍」などという高リターンがあり得ないインチキレベルであることがすぐにわかるはず。

※著者がインデックス投資をおすすめする理由についての詳細は、本書をお読みください。

・インデックス投資を始めるのに、遅いも早いもない。なぜなら、投資タイミングを見計らって買ったり売ったりする必要がないからだ。

・株価が安いときに始めた方が有利ではないかと思われるかもしれないが、インデックス投資では毎月一定額を積み立てていくので、インデックスファンドの取得価格は、今後数十年にわたる投資期間で平準化される。

・言い方を替えると、インデックスファンドこ取得価格は「今後数十年かけてつくっていくもの」であるものと言える。

・だから、インデックス投資を始める際、今が始めどきかどうかを考えることは、あまり意味がないのだ。

・「平均回帰性」「大数の法則」の力を引き出すのには長い期間が必要。であれば、今が始めどきかどうか、迷ったり悩んだりして時間を使ってしまうことはあまりよい手ではないと著者は考える。

・著者がインデックス投資を20年間実践してわかったことは、

①最悪の事態の想定は、「厳しめ」に見積もるべきだった

②相場が永遠に下がり続けることはない

③インデックス投資家の仕事は「売りたくなったときに我慢すること」

という3つ。

※リーマン・ショック、東日本大震災、コロナ・ショックという歴史的大暴落が起こった激動の20年間を通じて、相場の天国と地獄を両方経験した著者だからこそ、語ることができる体験談を赤裸々に綴った内容が収録されているが、詳細は本書をお読みください。

・本書は、「私がたどり着いた『寝かせてお金を増やす方法』」というプロローグから始まり、「金融のど素人でもプロと互角以上に戦える『インデックス投資』」「寝かせて増やすインデックス投資の実践法」「おすすめの金融機関とNISA・iDeCoの実践ガイド」「始めるのはカンタンだけど続けるのは意外と難しい」「涙と苦労のインデックス投資家20年実践記」「貴重情報！インデックス投資の終わらせ方」という章で構成されており、インデックス投資のメリットから実践法、著者の体験を通じて、インデックス投資が理解できる内容となっている。

・また、合計4話のインデックス投資のミニコミック(インデックス投資を始めてからどのように変化したか)も収録されている。

・「投資にハードルがある」「お金を寝かせて増やしたい」と考えている方は、一度、ご一読することをご検討ください。

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