・本書は、消費者心理分析専門家として、20年間に500案件以上を受託し、2万人の消費者インタビューを実施する著者が、自身の独自メソッド(ニーズ・ファインディング・メソッド)を使い、マーケターたちの製品づくりや売上アップを支援してきた実績を基に、消費者の本質的なニーズを見つける方法について解説した1冊。
・消費者の無意識に潜む深層ニーズを掘り起こす方法として、
◇観察調査:消費者に自分の行動をその都度記録してもらい、言葉にされない不便さを発見する。
◇デプスインタビュー:単に質問するだけでなく、消費者の日常生活や価値観まで踏み込んで深く掘り下げる。
が本書で挙げられている。
・これらの調査手法を用いて効果的な調査設計を行なうことで、表面的な「不満がない」という回答の奥に潜む真のニーズが見えてくる。
・コモディティ化(製品やサービスについて、性能・品質・創造性・ブランド力などに大差がなくなり、顧客からみて「どの会社の製品やサービスも似たようなもの」に見えるようになった状況)が進む現代だからこそ、消費者の深層心理を理解することが重要。それは、単に商品を改善するだけでなく、ブランド全体の価値を高め、市場でのリーダーシップを確立する鍵となるからだ。
※「消費者が知りたいこととは」「それを知るためにどの要素を明確にすることが重要であるのか」の詳細については、本書をお読みください。
・消費者の「満たされていないニーズ」は新たなビジネスチャンスの宝庫である。しかし、多くの消費者は、自分が本当に何を欲しているのかを明確に認識できていないため、そのビジネスチャンスを見つけることが簡単でないと言われている。
・本書では、その未充足ニーズを3つのカテゴリーに分類し、それぞれの具体例と発見方法について解説している。そのうちのひとつが、「実現を望むが、まだ叶っていないニーズ」である。
・この未充足ニーズを発見することは難しいが、
◇本当はやりたくないがやっていること
◇したいと思っているのにできていないこと、実現手段がないこと
の2つに分類することができる。
・これらのニーズは、日常生活で不満を感じている瞬間を探ることで見つけ出すことができる。どのプロセスでどのような不満を感じているのか、具体的に聞いていくことが重要。
※これらの未充足ニーズは、どういった人たちが抱えているのが多いのか、そのニーズを満たした具体的な事例(ウーバーイーツなど)とはなどについても述べられているのか、その他の未充足ニーズについても述べられているが、詳細は本書をお読みください。
・本書は、「見えざるニーズを探せ!コモディティ化時代の消費者心理」「『深層消費者ニーズ」を丸裸にする」「『ニーズ・ファインディング・メソッド』を実践する」「失敗事例から成功法則を理解する」「『〇〇〇〇ワード』で商品が売れた成功事例」「〇〇〇化で、消費者ニーズがわかるようになる」という章で構成されており、
◇行動の95%を支配する「〇〇〇の力」
◇ニーズを把握するときは、まずは顧客の〇〇〇〇〇から
◇「記憶に残る〇〇価値」の威力
◇結局、一番強いのは「〇〇〇」
といった「消費者の潜在ニーズ」を丸裸にする方法について紹介した内容となっている。
・本書で紹介するメソッドを実践することで、消費者ニーズの理解が飛躍的に向上し、売れる商品コンセプトに落とし込むことができるようになる。
・さらに、消費者心理を巧みに活用したコミュニケーション戦略によって、リピーターを増やし、市場での優位性を高めることも可能だ。
「消費者が本当に求めているニーズを見つける方法がわからない」という方におすすめです。
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