以上の著書を送り出した著者が、還暦を前に、令和の社会に大切なキーワードは「無理をしない」だと気づいたことをきっかけに、無理をしない具体的方策や効能、日々を気持ちよく過ごすリラクゼーションの極意を108の処方箋(項目)としてまとめた1冊。
1 「人脈は作らなくてオッケー」
「人脈が広がればデキるビジネスマンになれる」と「これこれこういうハウツーを身に着ければモテる」という妄想は、よく似ている。妄想している間はウキウキできるが、現実には昨日と同じイマイチな自分がいるだけ。むしろ、必死になって妄想を追えば追うほど、よりイマイチになってきている。
・無理をしなくても、つながる必然性がある相手とは、やがてつながる。私たちは昔から、そういうつながりを「ご縁」と呼んできた。
・「人脈を作らなければ」という気持ちは、今すぐ捨てること。そうすることで初めて、自分にとって本当に必要で大切にしたい「いいご縁」が寄ってくる。
2 「イヤなヤツとは縁を切ってオッケー」
・「イヤなヤツ」は、人を不愉快にさせる才能が服を着て歩いているみたいなもので、救いようも同情の余地もない。
・ただ、それはあくまで「自分にとっては」という話。そいつが全人類にとって、イヤなヤツなのかといえば、そうとも限らないはず。自分がそいつをイヤだと感じるのは、多分に相性の問題もある。
・「イヤなヤツ」への怒りやイライラは、多くの場合、自分の中の「執着心」によって引き起こされている。「そいつのイヤな部分を変えたい、失礼な発言をしたことを自覚させたい、もっと自分に敬意を持った対応を取らせたい」などはどれも無駄な努力だし、望んでもけっしてかなえられることのない虚しい願望である。
・「イヤなヤツ」の執着はさっさと捨ててしまうのがいちばんである。人生には、好きな人や気の合う人や尊敬できる人と付き合う時間しかないのだ。
3「親孝行はできる範囲でやればオッケー」
・「親を憎むなんて親不孝だ」といった世間一般の無責任な常識に惑わされて、「できる範囲」を無理に広げる必要はない。苦しい思いをして親に対する憎しみが増したり、結局は衝突したりするのがオチなのだ。
・親に介護が必要になった場面でも、むしろそのときこそ「できる範囲」を強く意識したいところ。固定概念に引っ張られた罪悪感や幻想でしかない「世間様の非難」を気にして、「自分が面倒見なければ」と思い込んで無理のある決断をしてしまうと、親子ともどもつらい思いをすることになる。
・人生がそうであるように、親孝行も「自分にできること」しかできないのだ。
・本書は、「無理をしてしまうという病」のへの108の処方箋(キーワード)が
①離す快感(心の中に居着いた執着がフワッと抜けていくように
②脱力する快感(固まっていた気持ちがスーッとゆるんでいくように)
③こもる快感(気になる周りからの視線がサッと見えなくなるように)
④はじける快感(溜まっていた悩みがパッと飛び去っていくように)
⑤押し出す快感(うしろ向きだった気持ちがドカンと前に進むように)
という5つの快感に分類された内容となっている。
・108の処方箋(キーワード)として、
□友だちは少なくてオッケー
□人前で泣いてオッケー
□スケベでオッケー
□迷ったときはオゴらなくてオッケー
□積極的にダラダラしてオッケー
など読むと心が軽くなる項目が書かれている。
ちょっとガス抜きをしたい!という方にペラペラとめくって読むことをオススメします(笑)
#瞬読アウトプット #1分書評 #KADOKAWA #意識ゆるい系 #無理 #脱力 #快感