・本書は、お笑いコンビ「キングコング」のツッコミで、「えんとつ町のプペル」などの絵本を描いた絵本作家でもある西野亮廣氏が、夢を繋ぐためのお金について語った1冊。
・日本の自殺率は、著者が調べたデータによると、世界8位で、先進国(G7)で見ると、自殺死亡率ランキングでは日本がブッちぎりの1位であった。
・自殺の動機は、大人の場合は1位が「健康問題」でその次あたりに「経済・生活問題」がくる。すなわち「生活の困窮」だ。
・「私たちは、お金が回らなくなったら、自殺を選び、犯罪を選ぶ」と著者は語る。
・2022年4月23日に観光船「KAZU Ⅰ」が知床半島沖で沈没した「知床半島船沈没事故」がなぜ起こったのかについて、西野氏は「お金がなかったから」と語る。
※その真意については、本書をお読みください。
飛行機の値段について
・飛行機は、座席(サービス内容)によってゴッリゴリに値段が違ってくる。例として、「東京→ニューヨーク」の飛行機のチケット(2023年2月現在)を見ると、
◇エコノミークラス=22万5000円
◇プレミアムエコノミークラス=39万7000円
◇ビジネスクラス=64万6000円
◇ファーストクラス=188万円
である。
これらの座席が全て売れた場合、「9564万9000円」という数字が出た。
・もしも、「ファーストクラス」「ビジネスクラス」「プレミアムエコノミークラス」の各席を取っ払って、その空いたスペースに全て「エコノミークラスの席」を敷き詰めると、351席になる。これは通常よりも100席以上増える、ということになる。
・こうなると、一人あたりのチケット料金も安くなる、というイメージがあるが、「351席」にエコノミークラスの料金(22万5000円)を掛けると、「7897万5000円」になり、1667万円ぐらい不足してしまうのだ。
・これでは飛行機を飛ばせないので、不足分(約1667万円)を、351人に追加負担しなくてはならず、一人あたり「4万7504円」の追加の負担額を背負わなければならないということになる。
・つまり、飛行機のエコノミークラスに乗る場合、「約5万円」をVIP席のお客さんが負担してくれていた、ということになるのだ。
・このように、「高価格帯の商品」をなくしてしまうと、待っているのは、「お金に余裕がない人からお金をとる世界」になってしまうのだ。
※高価格帯の商品の作り方についての詳細は本書をお読みください。
・本書では、「富裕層の生態系」「コミュニティー」「NFT」という章で構成されており、「「夢」の計算式」「正しいサービスよりも「惚れるサービス」」「良い借金、悪い借金」「絵本作家の新しい収入源」など、エンタメで夢を実現しながら生きるお金を生み出す著者が、さまざまな視点でお金について語った内容が収録されている。
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