・本書は、賃貸経営を12年以上経験し、複数の不動産投資を実践、不動産賃貸経営に関する講座を創設し、250人余りの生徒に不動産投資について教えている著者が、資産1億円を目指すために戦略的に資産を積み上げる「トライアングル不動産投資術」についての概要ならびに、その詳細について書かれた1冊。

・トライアングル不動産投資とは、「物件を効果的な順番と方法で買い進めることにより、手元資金を枯渇せずに経験と実績を積み上げていく戦略。「戸建て」「新築アパート」「中古アパート」それぞれのメリットを生かし、デメリットを補うことで、資産1億円の実現を目指す。

・トライアングル不動産投資は、大きく分けて、

①「戸建て」への投資

②「新築アパート」への投資

③「中古アパート」への投資

というステップから成り立っている。

・トライアングル不動産投資のポイントは、「先の投資を見通して戸建てに投資する」こと。具体的には、この後に続く新築アパート・中古アパート(集合住宅)への投資を見越して、そこに至るまでの過程を盤石にするために戸建てに投資する、というイメージ。最初に戸建てを購入しておくことが、不動産投資の成否を分けるのだ。

・戸建て投資によって不動産投資に慣れたり、家賃収入や売却益によって原資を得たりしたら、不動産投資。加速するための集合住宅に取り組む(②の「新築アパート」への投資に進む)こと。

・集合住宅への投資は、不動産投資の要。戸建てに投資するだけでも十分うまみはあるが、それだけでは収入・資産の拡大が難しくなる。そこで、複数の入居者を獲得でき、安定した賃貸経営がしやすいアパートに投資するのだ。

・アパートに投資する際に重要なのは、いきなり中古の物件を購入しないこと。

※なぜ、中古ではなく新築なのかや、③(「中古アパート」への投資)の詳細については本書をお読みください。

・不動産投資にも一定のリスクがあるし、それなりに知識や経験は必要である。しかし、収入の安定化・資産構築の両立の実現を考えると、取り組みやすい。そして何より、正しい方法をマスターし、実践することで、その確度を高めていくことができる。

・不動産投資で求められるのは、より"戦略的"であること。この場合の"戦略的"とはら中長期的なプランニングを考慮した上で「戸建て」「新築アパート」「中古アパート」を組み合わせた不動産投資の実現を意味する。そのため、本書では「トライアングル不動産投資」と表現している。

・従来の日本では、会社を定年まで勤め上げることにより、それまでの給料や退職金、さらには年金によっね悠々自適な老後を送ることができたが、近年は、会社の給料や退職金には期待できない。加えて、少子高齢化や人口減少により、将来の年金受給額も不透明である。そのために、これまでのようなライフプランでは将来設計として不十分であり、何らかの方策を検討する必要がある。

・老後資産の形成するひとつの手段として、不動産投資が本書で取り上げられているが、目先の1物件を購入することがゴールになってしまうとら本来の目的(年1000万円のりえきやら1億円以上の実資産を得て、収入の安定化の実現や老後資産の安定を図ること)の達成が困難になる。この時に、あらかじめ考えておくべきなのは、「どんな不動産を買うか」「目標達成に向けてどう買い進めていくか」ということなのである。

※どのような不動産を買うべきか、目標達成に向けての買い進め方についての詳細は本書をご覧ください。

・本書では、「収入アップと老後の資産獲得を実現する不動産投資法とは」という序章から始まり、「100万円から無理なくスタート！賢く資産を増やすトライアングル不動産投資とは」「【STEP1】年50万円の収入と資産を手に入れる！郊外戸建て購入の基礎知識」「【STEP2】戸建てからステップアップ！新築アパート購入の基礎知識」「【STEP3】年収1000万円、資産1億円を実現！中古アパート購入の基礎知識」「成功するオーナーの物件管理術」という収入と資産を戦略的に伸ばすための手法が書かれている。また、最後の章(【体験者の実例】トライアングル不動産投資で人生が変わった人たち)では、著者を含む8件の事例が紹介されている。

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