白濱龍太郎「ぐっすり眠る習慣」

白濱龍太郎「ぐっすり眠る習慣」

2023/2/1

・本書は、自身がもともとオンオフを切り替えるのが苦手だった過去から、いかに睡眠が日中の活動に影響するかを実感し、「睡眠投資」という考えを発信、これまで約2万人の睡眠に悩む人を救った睡眠専門医である著者が、今すぐできるこれから一生悩まなくなる睡眠の新習慣について紹介した1冊。

・「ぐっすり眠る」を定義するのは簡単ではないが、極論すると、日常を自分が望むパフォーマンスで駆け抜けられているとき、ぐっすり眠れている=きちんと充電できていると言える。それを判断する指標に、「睡眠の質」がある。
・人は眠っているあいだ、レム睡眠とノンレム睡眠という二種類の状態を繰り返していく。このうち、深い眠りであるノンレム睡眠には3段階あり、もっとも深い「深睡眠」と呼ばれる状態は、眠ってから4時間以内に現れることがほとんど。この深睡眠がしっかりとれており(理想は、一晩で2回程度)、かつレム睡眠とノンレム睡眠のバランスがいいことを、この本では「ぐっすり眠る」と表現する。
・「ぐっすり眠る」状態をつくることができれば、脳と心がきちんと回復し、パフォーマンスが上がることは証明されている。
(例として、バスケットボール選手のシュート成功率やモチベーション向上、外科医の手術エラー率の影響などがある)

・寝る前のNGはたくさんあるが、いちばんやってはいけないのは「水分をとりすぎること」である。理由はトイレが近くなるから。
・寝る直前の水分摂取は、確実に安眠を妨げる。寝る前に水を飲むのではなく、夕食時に水分をとり、寝る前にトイレに行って用を足すのが正解である。
・水分のなかでも、極力控えたいのがお酒。身体はリラックスして眠りやすくなるかもしれないが、アルコール(とくにビール)には利尿作用があるので、よりいっそうトイレが近くなる。また、交感神経が優位になり、身体も脳も休息しづらくなる。さらに、首回りや気道周辺の筋肉の弛緩をうながし、いびきの原因をつくるなど、マイナス要素のほうがはるかに多いのだ。
※その他の寝る前のNG行為については、本書をご覧ください。

・本書では、「眠りが浅い人はこんなに損している!」という序章から始まり、「意外と知られていない「眠りの基本習慣」」「あなたは普段どれだけぐっすり眠れている?」「ぐっすり眠れる身体をつくる新習慣」「ぐっすり眠れるメンタルをつくる新習慣」「日中の眠気を上手にコントロールする方法」「ちょっとした行動で眠りやすくなる「入眠の習慣」」という章で構成されており、「日本人の睡眠時間は世界「最下位」」「睡眠による経済損失は18兆円!?」「大事な用事や決断は目覚めから4時間後に設定する」「「寝る前スマホ」をやめれば100%眠りの質は上がる」「寝る直前に歯を磨いてはいけない」「筋トレするなら、夕方20時までがベストタイム」「入浴のタイミングは寝たい時刻から逆算する」など、眠りに悩まなくなる睡眠の新習慣36が紹介された内容となっている。また、巻末には「毎日眠りにつく前に見直したい、ぐっすり眠るための10の言葉」が収録されている。

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